ゲームの山小屋

私の好きな事、誰かに伝えたいと感じた事を無節操に書いています。ゲームとラーメンと少年漫画が好きです。

【仮面ライダー】最上魁星はレジェンドライダーが集結する程の悪役だったのか?

2017年12月に公開された劇場作品『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』のBlu-rayが、今月リリースされました。
タイトルなげぇ!!

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本編も大好きなんですが、Blu-rayに特典映像として収録されている舞台挨拶やメイキング等も面白いのでオススメです。
特典映像だけで元が取れるレベルですよ。



さて、本題に入りましょう。(一応、ネタバレが含まれますのでご注意ください)

本作に悪役として登場したのは、大槻ケンヂさん演じる"最上魁星"という科学者です。
細かい人物像の紹介は省きますが、ざっくり説明すると、二つの平行世界を繋ぎ衝突させる装置「エニグマ」を開発したヤバい人です。
その技術で、平行世界に居る二人の最上魁星が融合する事で不死身の強化人間"バイカイザー"となり、衝突・崩壊する世界の中で自分だけ生き残ろうとしたヤバい人です。
オーケンさんご本人のキャラクターが反映されたような、二面性のあるファンキーな役柄です。
最上魁星の企みを阻止するため、仮面ライダービルド、クローズ、エグゼイド、ゴースト、鎧武、フォーゼ、オーズが集結して戦う…というのが、本作のあらすじですね。

1人のライダーだけでも世界規模の悪事に立ち向かったりするのに、6人(クローズも含めれば7人)も集まるって、只事じゃないですよね?
中途半端な小悪党相手に、ヒーローが寄ってたかって来られても困ります。(笑)
最上魁星は、レジェンドライダーの集結にふさわしい敵だったのでしょうか?
Blu-rayで復習した今、「悪役」という切り口から『平ジェネFINAL』を振り返ってみます。



私なりの結論をいきなり述べてしまうと、最上魁星は、その格を充分に備えた悪役だと言えます。

長い仮面ライダーシリーズ、過去に数々の敵が登場しましたが、平行世界なんてものを持ち出した敵なんて『ディケイド』の大ショッカーくらいですよ。
大ショッカーは、何だか得体の知れないオカルトパワーで平行世界の悪の組織を束ね、全ての仮面ライダー世界を征服しようとしました。
一方、最上魁星は、財団Xや葛城巧の支援があったとはいえ、自前の科学技術だけで平行世界の融合をほぼ成功させたのです。

やってる事のビッグさは、歴代の悪役でもトップレベルです。
世界が崩壊した後、どうするつもりだったのかは不明ですが…
仮面ライダー界屈指のやべーやつとして知られる檀黎斗(神)さえ、彼の実績に刺激を受けるほどです。

しかも本作って、
葛城巧の事前の根回し、レジェンドライダー達の要所要所でのアシスト、そして桐生戦兎の土壇場の機転、
これらが無かったら詰んでた(最上魁星が勝ってた)んですよね。
エグゼイド・ムテキゲーマーでも、不死身のバイカイザーとなった最上魁星を倒す術はありません。
戦兎くんが逆転の発想でエニグマを不完全起動させたからこそ、バイカイザーは不死身になれず、倒す事ができたのです。

葛葉紘汰神が本気出しとけば先手を打てたんじゃない?とか言っちゃダメですよ。
あの人は今は別の惑星で忙しいんですから、あんまり手を煩わせちゃいけません。
というか、ディケイド出動案件だよ!何やってんのディケイド!またどっかで写真でも撮ってんのか!



ともあれ、一介の科学者だった最上魁星が、レジェンドライダーを集結させる程のビッグな悪役として君臨したのですから大したものです。

しかし、その科学者の野望は、もうひとりの科学者、葛城巧もとい桐生戦兎によって阻まれたわけです。
劇中での戦兎くんのセリフ「科学が創る未来はどっちだ」は、そのまま『ビルド』本編のテーマにも繋がります。
世界を滅ぼす事さえ可能なチカラを、愛と平和のために使う。それが戦兎くんの、そして仮面ライダーの信条です。

5月27日現在、『ビルド』は第37話まで進み、地球外からの侵略者"エボルト"との戦いが佳境に入っています。
科学者達の物語は、どのような未来を創るのでしょうか。